京都へ行こう（２）

鴨川デルタから北上して下鴨神社へ。糺の森に囲まれた境内の中を歩く。気が付くと雨が上がり、太陽の光が木々の隙間から差し込んできた。さすが世界遺産、霊験あらたかである。感謝の意を込めて賽銭箱に投銭する。

 神社近くのバス停付近にて狸の亡骸を見つける。可哀想に車にはねられたのだろうか。南無。しかし糺の森には本当に狸が生息しているらしい。

その後は嵐山を訪れ竹林へ向かう。カップルが多かった。いやカップルしかいない。睦言を交わしながらゆっくり歩く2人組の男女を早足で追い抜いていく。1組、2組と。それでも卑猥な男女の群れは視界からなかなか消えない。ピンク色に染まりだした竹林の細い道から一刻もはやく抜け出したい焦燥感。意外と長い竹林道。出口の見えない畜生道。純真無垢な私の心が蝕まれていく。

出口はどこか。