年末年始

正月休みまであと3日。3日仕事を頑張れば9連休という、社畜には目が眩むようなプラチナウィークが訪れる。しかし、この好機を私は活かせそうにない。予定がないのだ。このまま連休に突入しても、寝正月で過ごすことは明白である。することといえば、ネットとゲーム、あと正月特番みるぐらいで時間はあっというまに過ぎるだろう。

そして、その堕落した休日を過ごした結果訪れるのもの。年明けの恐怖。仕事始めの職場である。おそらく職場内ではテンプレートのような、以下の質問が繰り返されるだろう。

「正月は何をしましたか(どこに行きましたか)?」

正月の過ごし方について尋ねるのが当たり前のごとく、上記の会話が至る所で繰り広げられることは想像に難くない。普通の人間にとってこの質問に答えることはやぶさかではないだろう。実家に帰って親孝行、初詣にいった、子供と一緒に遊んだ等、なかには海外旅行と答える猛者もいるやもしれない。そのような充実した模範解答(少なくとも私にとってはそう思う)のなかで

「いやーずっと家で寝てました(笑」

と答える他ないのは非常に恥ずかしい。そこから会話を膨らませることはできず、途絶えてしまう。そして訪れる気まずい空気。ああ、恐怖。いやそもそも会話というリングに最初から上がることさえできていないのである。正月話で盛り上がる周囲をよそに、ひたすら自身の存在感を消しているのはただただ苦痛である。

これを回避するためには、年末年始、何か実のあるようなことをしなければならない。しかし、どうしよう。もともと実家暮らしで両親と同居、初詣のような人混みの中に身を投じる気力もない、子供はそもそもいない、海外旅行など論外だ。話のネタになるような予定がない。何かないものか。